医師が勧める最も効果的な風邪予防法

第1位は「手洗い」 メドピア調査

医師限定の会員サイト「Medpeer」(http://medpeer.jp)を運営するメドピアはこのほど、医師が最も効果的だと思う風邪の予防方法に関する調査結果をまとめた。
その結果、「手洗い」と回答した医師が43.0%と最も多く、次いで「うがい」(24.7%)、「マスク」(23.7%)、「加湿器・空気清浄器」(8.6%)――となった。
同社によると、手洗いを挙げた医師からは、「すべての感染症予防の基本」「触れたものが口から入るので」など、手を清潔にすることを求める意見が多かったとしている。
同社の会員医師は5万5000人超。

調査は2012年11月28日~12月4日に実施した。
有効回答数は3147人。調査は、会員医師が他の会員医師に日常診療などに関する素朴な疑問を聞く形式で実施するもの。
今回は「先生ご自身が最も効果的であると思う(お勧めをする)風邪の予防法は何か」との質問に4択で答えてもらい、コメントも求めた。

「手洗い」を挙げた医師からは、「意識的に手洗いをするようになって、自分自身が風邪にかかりにくくなった」(40代、循環器内科)や「手に付着したウイルスが鼻や口から入る可能性があると思うので」(50代、一般内科)、「汚れた手からの感染が一番多いと考える。
触ったところから他の人にも感染する」(20代、消化器内科)――などのコメントが寄せられた。

「うがい」を挙げた医師からは、「飛沫感染で最初に感染経路になるのは口腔内と思うから」(50代、一般内科)や「手洗いも大事だが、加湿を含むうがいを最重視」(50代、泌尿器科)など、「マスク」を挙げた医師からは、人ごみなどに出た場合などの飛沫感染を防ぐ効果があり、「うがいでは鼻腔、上咽頭、咽頭を洗えないのでマスクが有用」(50代、一般内科)などの意見がみられた。

なお、全回答者と一般内科のみの回答を比較したところ、「手洗い」はほぼ同じ割合で1位だったが、「うがい」と「マスク」では、一般内科医の回答が「うがい」22.1%(全体24.7%)、「マスク」26.0%(同23.7%)となり、マスクをやや重視する傾向がみられた。