手足口病が流行っています
今年の夏も当然のごとく猛暑になりそうですが、今こどもたちの間で
「手足口病」が流行しています。
毎年夏に向けて、乳幼児を中心に手足口病の患者が多発しています。
手のひらや足の裏、お尻、ひざの裏、口の中に水を持った「みずぶくれ状」のブツブツができる病気です。
口に症状が出た場合には、口内炎になって痛くなることも。そうすると、水分がとりずらくなり、暑さで脱水症状をおこすので、こまめな水分補給が必要です。
症状が手・足・口に出るから、「手足口病」。変な名前ですね。
ブツブツは3~5日ほどで消えてしまい、通常かゆみもなく、跡が残ることも滅多にありません。
みずぶくれ状のブツブツの部分にかゆみや痛みは起こらないのが普通ですが、軽い痛みを感じる子供もいるようです。熱が出ることもあります。
ウイルス感染症ですので、他の子どもにもうつる可能性はあります。
ブツブツをつぶしてしまうと、細菌感染がおこって面倒なことになるので、注意が必要です。
主な感染経路は、風邪と同じように鼻水、くしゃみの唾液などからの感染です。
ブツブツに触ったせいで感染する可能性は、あまり高くありません。
口からも感染しやすいので、手をよく洗うことも大切です。
こういうと、なんだか怖そうですが、手足口病にかかっても、周りへの感染に気を配るだけで、特別な治療は必要なく、自然に治るのを待つだけでOKです。
普通は、1週間前後で治ります。
ただアトピーの子どもの場合、注意してほしいのは、アトピーの湿疹とのきちんとした区別です。
「急にアトピーの症状が悪化した」と思い込んで、ステロイド外用薬を塗り続けても、良くなりません。
ブツブツの増え方がおかしいな?と思ったら、病院で先生に確認してもらってください。