流行中の麻疹(はしか)について/パ-ト薬剤師募集
麻疹(はしか)
原因:「麻疹ウイルス」がツバなどから空気中に飛散し感染します。(空気感染です)
特徴:感染力が非常に強く、重い病気です。生後6ヶ月ごろまでは、お母さんからもらった抗体(抵抗力)があるために、かかりにくいようです。
それ以降から3歳くらいの乳幼児に多くかかります。
最近では、予防接種によって免疫を獲得している人が増えたこと・大きな流行が昔に比べて減ったとにより、免疫の力が徐々に低下して、中学・高校生になってから麻疹にかかってしまうということ(修飾麻疹)が問題になっています。
平成18年度から、MR(麻疹・風疹混合)ワクチンを1歳と就学前の2回接種が推奨されるようになったのはその予防のためです。
ぜひ2回接種しましょうね!
※当然、1歳を過ぎて1度も接種していない方は、至急接種を受けましょう。
1歳未満で公費接種がまだ出来ない赤ちゃんに感染すると、大変重症となります。
発熱や麻疹の疑いのある場合は受診前に電話などで医療機関に連絡を入れ、他の方と接触しない受診時間や待機場所(車中で待つなど)を考慮し、感染の防止にご協力をお願いします。
潜伏期:10日~12日
症状:はじめの1~2日は、咳・鼻水・微熱・目やになどで始まります。
この時期は他の「風邪」とまったく区別がつかないので、病院でも「はしか」とは診断するのはむずかしいです。
この時期に待合室などで、院内感染が起こる可能性があります。
しだいに高熱になり、発症3日目頃は40度ぐらいの高熱となり3~4日続きます。一度熱が下がり、再び高熱と同時に全身に発疹が出てきます。
このころに、口の中に「コプリック斑」と呼ばれる、麻疹特有の白いブツブツが出現します。
発疹が出てから、さらに高熱が3~4日続きます。
高熱だけでもかなり辛いところに、激しい咳と鼻水や目やにが大量に出て、グシュグシュの顔になります。
発症後9日目ごろに解熱し、発疹は茶色に色素沈着を残し、10日~14日で徐々に回復していきます。
親子共に、大変な試練ですね。
合併症:肺炎・脳炎・クループ・中耳炎・熱性けいれんなど
※開発途上国では、現在でも10人に一人が死亡しています。
登園・登校:熱が下がってから3日経つまでは行けません。法律で決められています。
治療と予防:特効薬はありません。対症療法です。
予防接種で予防することが一番です!
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