◆咽頭結膜熱が急増しています
咽頭結膜熱は、アデノウイルスによる発熱、咽頭炎、結膜炎などをおこす子どもに多い急性ウイルス性感染症です。
以前はプールを介して感染することもあったことからプール熱とも呼ばれます。
咽頭結膜熱は毎年夏に流行しますが、報告数は引き続き増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。
予防のために、十分な手洗いを行い、タオルの共有は避けましょう。
Q1 咽頭結膜熱とはどのような病気ですか。
A1
アデノウイルスの感染により、発熱(38~39度)、のどの痛み、結膜炎といった症状を来す、小児に多い病気です。
プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるので、プール熱と呼ばれることもあります。
通常、6月ころから徐々に流行しはじめ、7~8月にピークとなります。
Q2 咽頭結膜熱にかからないためにはどうすればいいのですか。
A2
流行時には、流水とせっけんによる手洗い、うがいをしましょう。
感染者との密接な接触は避けましょう(タオルなどは別に使いましょう)。
衛生を保つため、プールからあがったときは、シャワーを浴び、うがいをしましょう。
Q3 咽頭結膜熱にかかったらどうすればいいのですか。
A3
咽頭結膜熱は高熱が比較的長く(5日前後)続くことがあります。
しかし、特別な治療法はありませんが、ほとんど自然に治ります。
吐き気、頭痛の強いとき、せきが激しいときは早めに医療機関に相談してください。