愛知県:手足足病警報発令!

愛知県より

手足口病警報発令!!~乳幼児に夏かぜが流行しています~

愛知県では「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、県内の小児科を標榜する医療機関のうち182か所を定点として各種感染症の発生動向調査を実施しています。

この調査結果によりますと、平成29年第27週(7月3日(月)から7月9日(日)まで)における愛知県全体の一定点医療機関当たりの手足口病報告数は5.04でした。

これは、国立感染症研究所が定める警報の指標である「5」を上回っていることから、手足口病警報を発令します。

つきましては、手洗いによる予防を心がけ、感染と重症化を防ぎましょう。

なお、この警報は一定点医療機関当たりの報告数が「2」以下に減少するまで継続します。
注)一定点医療機関当たりの報告数:182医療機関からの一週間の総報告数÷182

手足口病について

手足口病は、乳幼児を中心に夏季に流行するエンテロウイルスによる感染症で、学童でも流行がみられることがあります。

 一般的な経過では、3~5日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手のひら、足のうらや足の甲などに2~3mmの小さな水疱が現れ、口腔粘膜では小潰瘍を形成することもあります。
時に、水疱は肘、膝、臀部などにもできることがあります。
発熱は約3分の1に見られますが軽度で、38℃以下のことがほとんどです。通常は3~7日の経過で消退します。
 ごくまれに髄膜炎や脳炎などを生じることがあるので、高熱や嘔吐、頭痛などがある場合は注意を要します。
 感染経路としては、飛沫感染や患者の便を介しての感染と考えられています。

予防について

手足口病にはワクチンがなく、特異的治療法もありませんので、感染しないよう予防に心がけることが大切です。

 感染予防対策としては、次のことが推奨されます。

 (1) 手洗いを励行すること。

 (2) 感染者との密接な接触を避けること。

 症状が見られる場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
 治療は安静と対症療法となります。