腸管出血性大腸菌O157

腸管出血性大腸菌(O157、O111など)は、牛などの家畜やヒトの腸から時々検出される細菌です。
牛の糞などを介して牛肉やその他の食品・井戸水等を汚染することがあります。
また、人の手を介して食品を汚染することがあります。

腸管出血性大腸菌O157の感染事例の原因食品等と特定あるいは推定されたものは、国内では井戸水、牛肉、牛レバー刺し、ハンバーグ、牛角切りステーキ、牛タタキ、ローストビーフ、シカ肉、サラダ、貝割れ大根、キャベツ、メロン、白菜漬け、日本そば、シーフードソース、ユッケ、冷やしきゅうり、きゅうりの和え物などです。
海外では、ハンバーガー、ローストビーフ、ミートパイ、アルファルファ、レタス、ホウレンソウ、アップルジュースなど様々な食品や食材から見つかっています。

腸管出血性大腸菌は少量で感染し、3日から5日くらいで、発熱や激しい腹痛、水溶性の下痢、血便、吐き気、嘔吐(おうと)などの症状が現れます。
特に抵抗力の弱い子どもや妊婦、高齢者は、重い症状になりやすく、注意が必要です。

 腸管出血性大腸菌は75℃で1分間以上の加熱で死滅するので、十分な加熱は有効な予防方法になります。
しかし、様々な食品や食材から見つかっていることから、食中毒予防の3原則、つけない(調理前には必ず手洗い)、ふやさない(生鮮食品はすぐに冷蔵庫へ)、やっつける(食材を中心までよく加熱)を常に実施し、腸管出血性大腸菌の感染を予防しましょう。