手足口病、ヘルパンギーナが増加しています
手足口病やヘルパンギーナは、夏に流行するウイルス性感染症で、特に乳幼児を中心にみられます。
ワクチンはなく、ウイルス感染症であるため抗菌薬は効きません。
感染経路は接触感染と飛沫感染であるため、手洗いを徹底しましょう。
●手足口病
手足口病は、主にコクサッキーA型ウイルスやエンテロウイルス71型などによる感染症であり、発熱や手足や口などに小さな水疱ができる感染症です。
主に乳幼児にみられ、多くは自宅療養で回復しますが、口腔内の痛みのために水分摂取ができなり、入院が必要になることもあります。
まれに髄膜炎、脳炎や心筋炎などの合併症を引き起こすこともあります。
●ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは主にコクサッキーA型ウイルスによる感染症であり、高熱と口腔粘膜に水疱性の発疹がみられる急性のウイルス性咽頭炎です。
基本的に自然軽快しますが、乳幼児では、高熱と口腔内の痛みのために水分摂取ができなり、入院が必要になることもあります。
まれに髄膜炎や心筋炎などの合併症を引き起こすこともあります。