関東地方で風しんの届出数が増えています
現在、関東地方で風しんの届出数が大幅に増加しています。
患者の多くは30〜50代の男性で、特に首都圏に患者が集中しています。
妊娠中の女性が風しんに感染すると、生まれてくる子どもが先天性風しん症候群を発症することがあるため注意が必要です。
妊婦への感染を防止するため、特に、妊婦の家族や10代後半から40代の女性のうち、明らかに風しんにかかったことがある、風しんの予防接種を受けたことがある又は風しんに対する抗体が陽性であると確認ができていることを確認できていない方は、まずは風しんの抗体検査を受けましょう。
*かかった場合
感染すると約2~3週間後に発熱や発しん、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。
風しんの症状は子どもでは比較的軽いのですが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が、2,000人~5,000人に一人くらいの割合で発生することがあります。
また、大人がかかると、発熱や発しんの期間が子どもに比べて長く、関節痛がひどいことが多いとされています。
発しんの出る2~3日前から発しんが出た後の5日程度まで感染性があります。
風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風しん症候群)子どもが出生することがあります。(妊娠1ヶ月でかかった場合50%以上、妊娠2ヶ月の場合は35%など)。
妊娠中の女性は予防接種が受けられないため、特に流行地域においては、抗体を持たない又は低い抗体価の妊婦は、可能な限り人混みを避け、不要不急の外出を控えるようにしてください。
また、妊婦の周りにいる人(妊婦の夫、子ども、その他の同居家族等)は、風しんを発症しないように予防に努めて下さい。