認知症の治療に期待!!!
京都大学の井上治久教授(幹細胞医学)らのチームが、21日付の米科学誌電子版に発表した内容によると、アルツハイマー病の原因物質の一つとされている、脳内に蓄積するタンパク質である「アミロイドベータ」を減らす3種類の化合物の組み合わせを、患者の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って発見したと発表されました。
その3種の化合物は、パーキンソン病の薬「ブロモクリプチン」(代表的な商品名「パーロデル」)、喘息の吸入薬「クロモリン」(代表的な商品名「ステリ・ネブ クロモリン吸入液」「インタール」、てんかんの薬「トピラマート」(代表的な商品名「トピナ」)との事です。
ですがアルツハイマー病の薬として使う為には、まだまだ今後の動物実験や臨床研究が必要になります。
井上教授は「患者での有効性や投与量はまだ分からないが、予防薬や治療薬になる可能性がある」と話しているそうです。
今までのアルツハイマー病治療薬は、どちらかというと「これ以上悪くならないように」(人によっては改善することもあります)という感じの薬が多かった中で、もし研究が進めば画期的なお薬になるかもしれませんね。期待しましょう!