インフルエンザの検査について(再)

年末からかなり流行ってきているインフルエンザですが、「熱はあるけど検査では陰性だった。」もしくは「検査はしなかった。」などという事が多く見受けられます。
医療機関におけるインフルエンザの検査は、条件が揃わないときちんとした結果が出ないことがあります。
12/1のブログでも詳しく投稿していますが、改めてもう一度投稿させていただきます。

医療機関で行うインフルエンザの検査は、その検査をするタイミングがとても大事になります。
多くの医療機関で使っている「迅速診断キット」は、ウイルスの数量によって結果を出すキットなので、インフルエンザの感染初期だと陽性反応にならない場合があるんです。
ですが、インフルエンザウイルスは驚異的なスピードで増殖するので、1つのウイルスに感染すると、8時間後には100個程に増殖し、1日経つ頃には約百万個にまで増殖すると言われています。
ではどのタイミングが良いのかというと、インフルエンザ発症後12~24時間以上経過してからが頃合いと言われています。しかし、抗インフルエンザ薬が有効なのは、インフルエンザの症状が出てから48時間以内なので、発症後2日以上経ってから検査しても、抗インフルエンザ薬の効果が低下してしまう事になってしまいます。
検査をする前に「熱が高くなってから何時間ぐらい経っていますか」などと聞かれることがありませんか?このような質問は、このタイミングを見計らっている事が多いです。
体調が悪い時になかなか難しい話ではありますが、「インフルエンザかも」と思ったら、まずは慌てずに症状を見極め、ベストなタイミングを見計らって受診しましょう。

先ずは罹患しないようにうがいと手洗いを徹底しましょう。