眠気の少ない漢方薬?ちょっとまった!!!
花粉症の嫌な時期が始まりましたね。
花粉症で服用される内服薬で一番多いのは、抗アレルギー薬と言われる薬だと思います。
以前は、眠気の副作用が強く出てしまう事が多かったのですが、最近では眠気の副作用が少なくなった薬が多くなっています。とはいえ、眠気の具合は人それぞれ違いがあり、同じ薬でも人によって眠気の副作用が出るときと出ない時があります。
そのような時に、眠気の少ない漢方薬で・・・という事で多く服用されるのが鼻水などに「小青竜湯」(しょうせいりゅうとう)、鼻づまりには「葛根湯加川芎辛夷」(かっこんとうかせんきゅうしんい)などが使われます。
この2剤に限りませんが、これらの漢方薬には「麻黄」(まおう)という生薬が含まれており、その主成分はエフェドリンという成分で、気管支平滑筋を弛緩させたり、交感神経興奮作用により血管を収縮させる作用があります。
この麻黄は、使い方を間違えると、覚醒作用で眠れなくなることもあり、末梢血管に作用すれば、血管が収縮し血圧を上げることもあります。また尿路の平滑筋に作用すれば排尿困難や尿閉などの症状が出ることがあります。
通常量ではあまり問題にならないと思いますが、授乳中の方などで、赤ちゃんの寝つきが悪いような事がある場合には、もしかすると乳汁中に移行しているかもしれませんので、授乳中の服用も少し気を付けた方がいいかもしれません。
などなど漢方薬といえどもいろいろと注意しなくてはいけません。
漢方薬もお薬です。服用する前には必ず医師・薬剤師に相談してから服用してください(^^)