1回タイプのインフルエンザ治療薬
インフルエンザ治療の新薬として話題の「ゾフルーザ」が、当初の予定を前倒しして、来週の14日からの保険適用になることが分かりました。
今まであった1回の治療タイプの薬は、皆さんよくご存じのイナビルという吸入するタイプの薬でしたが、ゾフルーザは1回の内服で治療できる点に特徴があり、タミフルなどに比べて飲み忘れを防ぎ、高齢者などへの身体的負担が軽くなるといった効果が期待できるとされています。
確かに、インフルエンザを罹患している方の多くが咳症状を伴っていることが多く、吸入することが難しいケースも少なくありません。その点内服であれば、咳症状が強い時でも楽に服用することが出来るかもしれませんね。
しかし、ひねくれ者の私はチョット思いました。
インフルエンザの治療は、イナビルやタミフルなどで治療をすると、多くの場合が2〜3日で体調が良くなります。
本来であれば、体調が良くなってもウイルスが残存しているリスクを考慮して、発症して約5日間ほどは安静にすることを勧めております。
タミフルのような5日間タイプの薬は、「シッカリ飲みきるまで安静にしてくださいね」と指導できるのですが、イナビルや今回発売されるゾフルーザのような1回で治療が済むタイプだと、タミフルの時と同じように指導はしますが、中には体調が良くなって直ぐに外出したりしてしまうケースが見受けられます。そうなると、周りにウイルスを広めてしまうリスクなどが増えてしまいます。
勿論、1回タイプしかも内服であることのメリットは否定しませんが、お薬を服用していただく時の指導やアドバイスに、今まで以上に工夫が必要になってきそうだなぁと思いました(^^;