薬の味
最近でこそ口中崩壊錠などは味の良い錠剤もありますが、多くの薬はあまり美味しいものではありませんよね。
どちらかといえば、苦かったりして美味しくないものが多いと思います。「良薬は口に苦し」とも言いますが、なぜなのでしょう?
これにはいくつか理由がありそうです。
①人の味覚は、全てではありませんが食べられるものを美味しいと感じることが多いそうです。基本的に、食べられるものは美味しいと感じ、食べられない物はまずいと感じると言われています。
薬は、上手に使えば「薬」ですが、間違った使い方をすれば「毒」にもなります。毒は食べられませんので、苦く感じてしまうという事です。
②小さいお子さんが間違って服用したときに吐き出すように、あえて苦くしてある場合もあるようです。
③健胃薬と言われているような胃薬では、苦い成分で唾液の分泌などを促したりすることで、より効果が出るようにしたりすることもあります。
④漢方薬などでは、あの独特の香り(苦味とは違いますが)を嗅ぐことで内服する効果を助ける作用があるものもあります。
薬そのものの苦味はもちろんですが、それ以外にもいろいろな理由があるみたいですね・・・