暑い時期のお薬の保管

これからは暑い日が続きますが、ご自宅にあるお薬はどこに保管していますか?
「暑いから冷蔵庫」という方も少なくないのではないでしょうか?確かに冷蔵庫の中は温度が低いばかりでなく、光も当たらず空気も乾燥しているので、薬の保管場所には良いとは思いますが、全ての薬剤について良いとは限らないんです。

例えば、お子さんの水剤や坐薬などは、高温では変質しやすいので、冷蔵庫で保管するとよいでしょう。ただし、凍らせてしまうと変質してしまい、効果がなくなってしまうこともありますので冷凍庫はNGです。
では粉薬、錠剤やカプセル剤などはどうでしょう?
冷蔵庫に保管されている方もいるのではないでしょうか?実際には、冷蔵庫から薬を出し入れしていると、結露してしまう事でかえって湿気をおびてしまい、お薬の効果が薄れてしまうようなことがあります。
なので、特に指示がない限り、お薬は室温(1〜30℃)で高温多湿を避け、日光の当たらない室内の涼しい暗所保存というのが基本になります。

もし、冷蔵庫の中にお薬を入れる場合には、お薬を間違えて服用してしまわないように、他の食品とは区別して、誰にでも分かるようにしておくことがとても大切です。