サステナブル素材「竹」を使ったバンブープロダクト

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林野庁が公開しているデータによると、2010〜2020年にかけて、世界で毎年、東京ドーム100万個分(1個約4.7ヘクタール)の森林が伐採されたとのこと(※)。地球温暖化を食い止める=森林の減少を防ぐために、今、注目されているのが、竹を材料にして作られたバンブープロダクトです。
右上より時計回りに、竹100%ティシューペーパー 3個 180組(360枚)199円〈無印良品〉、竹100%ポケットティシュー 6個 10組(20枚)99円〈無印良品〉、天然竹 バンブーストロー エコ 20cm(10本入り)1,330円〈みよし漆器本舗〉、竹紙100ノート クラシック・ナチュラル(茶色)660円〈中越パルプ工業〉、BAMBOO MINERAL ランドリーウォーター 無香料(500ml)1,738円〈ラレシーブオーバンブー〉、中央左、サスティナブル トゥースブラシ ミディアム(ライトブルー/グリーン)各770円〈ハイドロフィル〉、中央右、竹フォーク/竹スプーン(10本入り)各99円〈無印良品〉。すべて税込み。



スギやヒノキなどは苗木を植えてから伐採までに40~50年かかるといわれていますが、竹は成長が早く3年程度で材料として利用できるようになります。それに加え、100年に一度程度しか枯れず、同じ場所に繰り返し生える能力も高い、かつ、多くの水や肥料を必要としないなど、環境に与える負荷が少ないのが特長です。

いつからか、コンビニやスーパーでもらえる割り箸が竹製になったことには気付いていましたが、今や写真の通り、ノートやティッシュなどの紙製品を始め、歯ブラシの軸、ストロー、フォークやスプーンなどのカトラリー、竹炭と竹炭灰から抽出したミネラル成分を配合した洗剤まで、幅広い商品に竹が使われています。個人的に特に意外だったのが、竹100%のティッシュです。竹はささくれ立っていて硬いので、さすがにゴワつきは避けられないのでは……? と勝手なイメージを持っていましたが、一般的なパルプ製品と比べて多少ハリはあるものの、あのカチカチの竹からできているとは思えないほど、なめらかな肌触りで驚きました。竹の洗剤も、石けん成分無配合で泡が立たないので、一見ただの水にしか見えなかったのに、シャツの襟元の汚れに原液を付けて軽くもみ洗いをしたところ、汚れがしっかり落ちてびっくりしました。

世の中に出回っているサステナブルな商品は、どれも価格帯が高い印象がありましたが、今回、さまざまな商品と出合って、意外と手に取りやすい価格のものもあるのだなというのもひとつの発見でした。特に、ティッシュはとてもリーズナブルで、今後も使い続けたいなと思える一品でした。みなさんも、持続可能な未来のための小さな一歩として、バンブープロダクトを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

※出典:林野庁「世界森林資源評価(FRA)2020 メインレポート 概要」