注意報発令中!!流行中の病気

〜RSウイルス感染症〜
大分県内でも別府地域(別府市・杵築市・日出町)での発生報告数が多くなっています。例年報告数は冬季にピークがみられ、夏季は少ない状態が続いていましたが、2011年以降は、7月頃から報告数の増加がみられています。RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染によって発症する呼吸器感染症です。潜伏期間は2~8日、典型的には4~6日です。症状は、風邪と同様に発熱、鼻水などが数日間続きます。重篤な合併症として、肺炎、細気管支炎、急性脳症等があります。2歳までにほぼ100%かかるとされますが、生まれて6カ月以内の赤ちゃんが感染すると、重症化する確率が高くなり、場合によっては入院が必要になることもあるため注意が必要です。特に、喘息のような激しいせきや息をする場合は、すみやかに医療機関を受診してください。RSウイルス感染症は誰でもかかる病気ですが、有効な抗ウイルス剤などはありません。成人は軽い症状ですむ場合が多いのに対して、年齢が低いほど重症化しやすいため、風邪の様な症状のある人が新生児や乳児にうつさないことが大切です。主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。他の風邪と同様に、手洗い・うがいの励行をするとともに、患者となるべく接触しないことが重要です。


〜手足口病〜
発生報告数が増加しており依然として警報レベルを超えています。大分県内で警報が発令中です。手足口病は、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、幼児を中心に夏期に流行が見られます。感染は、排出されたウイルスが手を介して口に入ることによるもの(経口感染)、せきやくしゃみによるもの(飛沫感染)や接触感染で起こり、潜伏期は3~4日程度です。有効な抗ウイルス剤などはありませんので、手洗いの励行などの予防が重要です。口の中の症状が強く出たときには、水分不足にならないように注意が必要です。特に、乳幼児のいる家庭は十分注意をして下さい。