健康だよりvol.2

【ハーブで眠りにつこう】
日本人の成人約5人に1人は、何らかの不眠に悩まされています。
誰しもが気持ちよく眠りにつきたいと思うもの。おやすみ前のリラックスタイムにハーブを楽しんでみてはいかがでしょうか?



【睡眠の役割】
睡眠の大きな役割は、からだと脳を休ませることです。睡眠中は、レム睡眠とノンレム睡眠が繰り返されています。レム睡眠では、全身の筋肉の緊張をとき、ノンレム睡眠では、脳を休めています。






【不眠の現状】
不眠のタイプや原因は人によって異なりますが、厚生労働省の調査によれば約3割の人が、悩みやストレスを睡眠不足の理由にあげています。(グラフ参照)

寝る直前まで仕事をしたり、心配事や緊張で気持ちが高ぶっていると、脳の働きが活発になっていてスムーズに入眠できません。床につく前は、自分にあったリラックス法で心身ともに緊張をほぐすと入眠しやすくなります。






【リラックスタイムをハーブの香りで楽しもう!】
ハーブのなかには鎮静効果を持つものが多数存在します。寝る前に、ハーブの香りをからだに取り込んで、フル回転状態の脳を休めてあげましょう。ハーブの香りを取り込む方法には、市販のエッセンシャルオイルをお風呂に垂らすアロマバスやお部屋で楽しむ芳香浴のほかに、ハーブティーで味と香りを楽しむ方法があります。



?なぜ、ハーブの香り成分でリラックスできるの?
  ハーブに含まれる揮発性の芳香成分をかぐと、その刺激は嗅覚神経を通って、情緒や意識レベルをコントロールしている脳の大脳辺縁系や視床下部に瞬時に伝わり、脳を休めるからです。


*リラックスに効果のあるハーブの香りの特徴*
カモミール   ・・・りんごに似た香り
リンデン    ・・・ほんのり甘い優しい香り
レモンバーム  ・・・レモン似た柑橘系の香り
ラベンダー   ・・・穏やかなフローラル系の香り
サンダルウッド ・・・ウッディーなオリエンタル系の香り

*ハーブの利用方法*
ハーブティー
ティーバッグで売られているものは、ハーブが細かく粉砕されており、芳香成分が飛びやすいので、専門店で乾燥ハーブを入手すると良いでしょう。

*ハーブティーの入れ方*
(1) 予めポットにお湯をいれて温める。
(2) ポットにハーブを入れ、熱湯を注ぎ、必ず蓋をします。(お湯200mlに対し、ひとつまみ3g程度が目安)
(3) 抽出時間は、細かく砕かれた葉のタイプのハーブなら1〜2分、大きな葉や小枝のついたもの、生ハーブを用いる場合は3〜5分くらい置く。
(4) 飲む前にゆっくり香りをかいでみる。
(5) 少し冷めたら、口に1分ほど含んでから飲む。(口腔内粘膜からも吸収されます)


 ハーブによっては、内服でも利用できるサプリメントタイプのものも市販されています。


<e-mediceo.com:医療医薬情報サイトより抜粋>

<参考資料>
気になるうつ・不眠.健康百科.2005.05.05
ハーブ&アロマのセレクトBOOK.日経ヘルス.2004.07.特別付録
 睡眠薬の正しい使い方.日経ヘルス.2004.03,36-39
厚生労働省HP
http://www.mhlw.go.jp/
健康ネット.財団法人 健康・体力づくり事業財団
http://www.health-net.or.jp/
おうちで楽しむアロマテラピー精油活用術
http://aroma.x0.com/