健康だよりvol.3

【冷房病対策】
最近は、暑い夏も冷房のおかげで、屋内では汗をかかずに過ごせるようになっています。しかし、その一方で、冷房の効きすぎが原因で体調を崩したことのある方もいるのではないでしょうか?
冷房病について知り、今年の夏は冷房病知らずで乗り切りましょう。

?冷房病ってなあに?
冷房病は、「体が冷える」、「疲れてだるくなる」など冷房が原因で起こる様々な症状を総称したものです。医学的な病名ではありませんが日本では昭和35年頃から「冷房病」という名前が使われています。

?冷房病の原因は?
冷房病は、冷房による「体の冷えすぎ」と屋内外の激しい「温度差」によっておこります。冷房のきいた屋内と炎天下の屋外など「温度差」の激しい場所を頻繁に出入りすると、体温調節の機能に過剰な負担がかかり、正常に働かなくなります。
その他、小さな頃から冷房のきいた部屋で生活していると、実際に汗を出すことのできる汗腺の数が減少してしまい、体温調節が上手くできなくなることが冷房病の一因という説もあります。

?冷房病の症状は?
人によって様々ですが、主な症状には、手足や腰などの「体の冷え」をはじめ、「疲労感、イライラ感、腹痛、食欲不振」などがあります。女性の場合「生理不順」がおこることもあります。



冷房病を予防するためのポイント

【体を冷やさない工夫】
●冷房を上手に使う
冷房の温度は外気との差が5℃以内になるように設定し、室内の温度を下げすぎないことが大切です。また、冷風が直接体にあたらないようにしましょう。

●服装で温度調節
冷房のきいた場所では、長袖の上着をはおる、ひざ掛けをするなど極端な温度差に対応するための防寒の工夫が必要です。

【生活習慣の工夫】
●規則正しい食生活
食事をすると熱が生み出され、体が温まったり、体の様々な働きが順調になるので、バランス良くしっかり食べる習慣をつけましょう。
暑いからといって水分ばかりとっていると、体力が落ちたり、胃液が薄められて消化不良などを起こしてしまいます。

●適度な運動
運動して筋肉を使うと熱が生み出され、体が温まります。
また、運動によって体温調節の機能を良好に保つことができます。
暑い夏もウォーキングなどの全身運動を習慣にしましょう。

●シャワーより入浴
冷房病にならないためには、血液循環をよくすることが必要です。
シャワーだけでは、体を十分温める効果はあまり期待できません。
夏でもぬるめのお湯にゆっくりと入りましょう。


<e-mediceo.com:医療医薬情報サイトより抜粋>

<参考資料>
冷房病.きょうの健康 2004.7 68-71、夏の冷え症対策.きょうの健康2000.8 120-125
茨城県メディカルセンターHP http://www.imc.or.jp/column/mame0708.html(2008.6.20現在)
healthクリック http://www.health.ne.jp/library/3000/w3000889.html(2008.6.23現在)