薬膳100の話: “ 薬膳 ”とは?
薬膳とは、体にあった食事をすることで、病気を予防したり治したりする料理です。
薬善は、「夏には茄子やトマトなど夏の野菜を食べ、冬には大根・白菜など冬の野菜を食べる。」
というのが基本になります。
薬善では食べ物を、体を暖める食物と、冷やす食物に分けます。
(A)体を暖める食べ物「熱、温」
(1)「熱」最も体を温めます。とうがらし・さんしょう等
(2)「温」体を温めます。野菜では、冬野菜の人参、玉ねぎ、ねぎ、にら等
冷え性や貧血症・低血圧を改善します。また、かぜのひき始めの寒気がするときによいとされます。
(B)体を冷やす食べ物「寒、涼」
(1)「寒」最も体を冷やします。鎮静・消炎作用が期待できます。
夏の野菜であるトマト、なす、きゅうり、バ ナナ、等があります。
(2)「涼」体を冷やします。小麦、レタ ス、セロリ等があります。
のぼせ症や血圧の高い方にむいています。
夏ばてで調子の出ない方は「寒、涼」の野菜をしっかりとってください。
うえのどちらにも偏っていない中間の食品が「平」と呼ばれ、
お米、さつまいも、とうもろこしなどがあります。
※分類の仕方は諸説ありますが、比較的新しい分類を参考にしています。
( 写真:「夜の太鼓谷稲荷神社」津和野町 )