薬膳100の話:「餃子」も餅?
字は同じでも、中国で「餅」と書くと、小麦粉から作られたもの全般をさします。
地域によっても様々な餅がありますが、調理法により、「焼餅」「蒸餅」「油餅」「湯餅」などにわけられます。
(1)焼餅:油をひいて生地を焼いたもののこと。北京ダックを食べる時に包む薄い生地も焼餅にあたりますが、他に発酵させたり、ゴマを混ぜてたりしたものなどがあります。
(2)蒸餅:饅頭や春巻き、シュウマイなど、蒸して仕上げたものです。
(3)油餅:春巻のように油で揚げたもの。
(4)湯餅:熱湯やスープでゆで上げたもので、水餃子やゆでワンタンの他、その派生として、麺類ができたとも言われています。
また、韓国にも「餅(トック)」という同じ「餅」の字を使う料理があり、日本と同じように、正月などの行事に欠かせないものです。
韓国の餅は、もち米ではなく、粉にしたうるち米を原料にして作られるため、粘りや伸びは少なくて歯切れがよく、煮込み料理や鍋料理に加えても、煮崩れしにくいことが特徴です。
(写真:「フェリーから見た桜島」レンターカーを借りて1周しました。)