薬膳100の話:「アタリメ」「スルメ」「ゲソ」

 食用となるイカには、コウイカ、ヤリイカ、アオリイカ、ホタルイカなどがありますが、全イカ漁獲量の90%を占めているのはスルメイカ(マイカ)です。
 旬は7~10月。光に集まる性質を利用してイカ釣り船を楽しむことができます。


(1)スルメ: スルメイカの語源はスルメに加工するイカなのでこの名がつきました。「スルメ」はご存知、イカを干した乾製品のことで、その名は「墨群(すみむれ)」がナマって「スルメ」となったのだそうです。

(2)アタリメ:しかし、「擦る目:スルメ」が忌み言葉として嫌われるため、代わりに反対語の「当たり目:アタリメ」という呼び方もします。。

 婚礼のお祝いには花嫁が逃げてしまわないように「寿留女」と書かれ、オアシ(足=銭)が多いという縁起かつぎとしても登場します。


(3)ゲソ: また、昔は下足がたくさん脱ぎすてられたときに、これを整理するのに必ず十足ずつ束ねる習慣があり、イカの10本足を「ゲソ」と呼ぶようになったといわれます。


 イカは脂肪が少なく、消化が良い食材です。栄養にはコレステロール値の低下や血圧を正常に保つ働きがあるといわれるタウリンを豊富に含んでいます。

(写真:「東尋坊」です。福井の学会のとき)