今月の薬膳;1~5月は「苺(いちご)」の季節

 草冠(艸)に母で苺(いちご)。こどもに生きていく糧を与える「母の乳首」に似ていうるところから来ているという説があります。

 イチゴ(苺)は石器時代には、すでに食べられていましたが、今よりもずっと小粒の野生のいちごでした。また、当時は実だけでなく、草や茎、根っこまで食べていたようです。
 
 平安時代の書物にもイチゴが記載されていますが、やはり野生のもので、我々が普段食べている粒の大きなイチゴが入ってきたのは、江戸時代の後半です。オランダ人が日本に持ち込んだため「オランダイチゴと呼ばれていましたが、当時は観賞用で食用になったのは明治時代になってからです。

 イチゴの成分で、最近注目されているのはキシリトールです。歯磨き剤やガム等に配合されているのを目にされたかたも多いのでは。キシリトールは天然素材の甘味料ですが、砂糖と比べてカロリーも低く甘さは変らないと言う特徴があります。