今月の薬膳;湿気を取り除く:豆乳

豆乳(とうにゅう)は、大豆を水に浸してすりつぶし、水を加えて煮つめた汁をこして作ります。牛乳に似た外観と食味があり、大豆特有の臭さがあります。

 中国語では「豆漿 (トウチアン )」と称され、よく飲まれています。街頭の露天商、食堂・ホテルの朝食などで、暖めた豆乳に砂糖を加えたもの「甜豆漿(ティエントウチア)」に、「油条」と呼ばれる 揚げパンを浸して食べるものがあるそうです。
 
中国以外にもベトナムでも、タイ、 カンボジアといったアジア諸国で朝食に甘い豆乳がでることがあります。

 薬膳では、豆乳は、体の“湿”をとる働きがあるとされています。蒸し暑いアジアの国々で豆乳の文化が広がったのは、気候に合っていたからかもしれません。