今月の薬膳;暑気払いに:胡瓜

キュウリ(胡瓜)の原産地はインド、ヒマラヤと言われており三千年以上前から栽培されているようです。日本では平安時代に中国から伝えられ栽培されるようになりました。
「胡瓜(キュウリ)」を「黄瓜」と書く事もありますが、昔は黄色く熟してから食べたことに由来しています。
 
江戸時代は、きゅうりの切り口が徳川家の家紋である「葵のご紋」に似ていることから、武士が恐れ多いと言って食べなかったといわれています。幕末になり、キュウリの品種改良が行われ、歯ごたえがあり、味も良いキュウリができるようになって一気に人気となりました。

 薬膳では、きゅうりは体内の湿気を取り除く効果があるので、「暑気あたり」によいとされています。
 最近の研究で、きゅうりの苦味の成分である「ククルビタシン」に、ガンの発生を抑える作用があるいわれています。