今月の薬膳;「清少納言」と「梨」

「梨」という呼び名の由来は、果肉が白いことから「なかしろ」と呼ばれ、その後「なし」になったという説が有力です。
 日本では弥生時代ごろの遺跡からは梨の種子が出ています。驚くことに日本書紀によると桑・栗などと共に梨の栽培がすでに行われていたようです。
 
 奈良・平安時代の貴族の間では儀式 に使われたり、歌に読まれたりと重要な役割を果たしています。清少納言の書いた「枕草子」にも
「梨花一枝、春、雨を帯びたり。」
と、楊貴妃が歌った和歌が引用されています。

 梨は約90%が水分で、約3%の食物繊維で出来ています。カロリーも梨1個100キロカロリーと低カロリーなので、ダイエット中には最適な秋の果物です。