今月の薬膳:骨にもよい魚:サンマ

 漢字では「秋刀魚」と書くサンマ。形も色も刀に似ていて、秋にとれる刀のような魚ということから名づけられたといわれています。
 
『 魚の中の下品(げぼん)なり 』
しかし、その食の歴史はさほど古いものではなく、庶民がサンマを食べ出したのは、江戸も中期頃からです。以外にも、旗本などの武家の多くは、なぜかサンマを “下品な魚” とみなして食べることはしなかったといわれています。
 
『 さんまが出るとあんまがひっこむ 』
この諺(ことわざ)は、脂ののったたんぱく質豊富なさんまを食べることにより、体のだるさが解消され食欲が増し、あんまの世話にならずにすむという意味です。
また、さんまには、骨の原料となるカルシウム、骨をつくるビタミンDを多く含むことが知られており、骨を丈夫にする効能がありそうです。