今月の薬膳:牛のいる神社

神社の中には、撫牛(ナゼウシ)を安置しているところがあります。
 
もとは、インドの釈迦が説法を多くおこなったお寺でしられる祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の守護神で、日本では京都祇園の八坂神社などに鎮座しています。

特に「無病息災」に、ご利益(ごりやく)があり、
① 自分の身体の具合の悪い部分を撫でてから、撫牛の同じ場所を撫でるとその場所が治る。
② 涎掛け(よだれかけ)奉納すると子供が健康になれる。
と、いわれています。
 
 
「牛頭天王」は、京都の八坂神社の祭神として祭られています。
当時は疫病は異国からの伝染と考えており、異国由来の牛頭天王を祀ることで、疫病を封じ込めようとしたという説があります。

平安末期には疫病神を鎮め退散させるために花笠や山鉾を出して市中を練り歩いて鎮祭するようになりました。これが「京都の祇園祭」の起源といわれています。