今月の薬膳:日露戦争と肉じゃが

「東郷平八郎」といえば、日露戦争(明治37~38年)の時に、連合艦隊司令長官として指揮を執り、当時最強と言われていたバルチック艦隊を撃破し、英雄となった人物です。
 
その東郷平八郎は、若いころにイギリスへ留学していましたが、そのとき好んで食べていたのは「ビーフシチュー」でした。
 司令官となった平八郎はビーフシチューを日本でも食べたいと考え、艦上のシェフにビーフシチューを作るように命令しました。
 
 そのとき、ビーフシチューを再現しようとして、醤油と砂糖を使って完成したのが、現在の「肉じゃが」の原型でした。
 昔の海軍では、ビタミンが不足して、脚気や壊血病を患い命を落とすものが多くいましたが、ビタミンを多く含んだ「肉じゃが」で病人が減り、健康食として一般庶民の間にも広まっていったそうです。