今月の薬膳:「春」と「冬」のキャベツ

 キャベツの原産地は地中海の東部沿岸といわれ、その原型はいわゆる“葉キャベツ”でした。キャベツという名前は英語名キャベジ(Cabbage: 頭上の野菜の意)から来たようです。
 ちなみにフランス語ではカボシュ(caboche: 頭でっかちの意)さらにラテン語ではのカプト(caput: 頭の意)というようです。
 
 
 日本には江戸時代にオランダ人によって長崎に伝えられたとの説があり、「オランダ菜」と呼ばれました。主に鑑賞用として珍重され、栽培されるようになったのは明治時代からです。

 キャベツは、生産される季節により「春」「冬」にわけられます。「春キャベツ」はみずみずしく、鮮度や甘みを感じるので、サラダなど「生食」向いてます。
 それに対して「冬キャベツ」は、葉はかたく1枚1枚がしっかりしており、加熱しても煮崩れしにくく、甘みがでるので、ロールキャベツなど「煮込み料理」に向いています。