今月の薬膳:長生きの食材「卵」

 卵は古代エジプト(紀元前3000年頃)では、すでに食べられていたことがわかってます。また、古代ローマ字代(紀元前700年ごろには)に遺跡からは卵料理専用の調理器具と思われるものが見つかっています。
 
 日本では、最古の歴史書である日本書紀に、宇宙の例えとして卵を表す「鶏子」という言葉が登場しています。しかし、当時の日本では、卵を食するという習慣はなかったようです。

 日本人が日本人が卵を食材として認識するのは、室町時代の終わりにカステラをはじめとする南蛮菓子が到来して以降でで、その後は、色んな料理につかわれるようになりました。現在では、国民一人あたり、年間約360個、毎日1個は卵を食べている計算になります。

 卵の効能はたくさんありますが、最近注目されているのは、高齢者の機能低下(フレイル)、筋肉低下(サルコペニア)の予防です。調理がしやすくバランスのとれた良質たんぱく質を含む卵を1日1個食べることで長生きできるそうです。