今月の薬膳;なぜ馬は好きなのか「人参」
ニンジン(人参)の原産地はアフガニスタン。日本には、安土桃山時代に中国を経て伝わりましたが、当時の人参は、「黒に近い紫」をしていました
現在の「オレンジ色」の人参は、300年前にオランダで改良されたもので、味と見た目がよいために世界に広まりました。日本にも「オレンジ色の人参」が明治時代に伝わりましたが、アフガニスタンには、今でも紫の人参の野生種があるそうです。
さて「馬の鼻先に人参をぶら下げる」ということわざがありますが、本当に馬は人あ参が好きなのでしょうか? 実は、馬は甘いもの(砂糖・ハチミツ)が大好き。人参の中のには甘みを感じるショ糖が100gあたり3g含まれ、ちょうどコーヒーに角砂糖をいれる感じの甘さで、これが馬が人参を好むと理由といわています。
ちなみにウサギも人参が好きなイメージがありますが、ウサギはニンジンの根っこより葉を好んで食べるようです。