ベートーベンピアノソナタ第八番「悲愴」

おはようございます。2014年3月11日(火)感謝の朝です。有難うございます。今日も宜しくお願い致します。+562

今日は、東日本大震災3年目を迎えました。今朝は、震災を思いベートーベンピアノソナタ第八番「悲愴」を聴いています。この曲は、1798年に作曲されました。この時期は、ベートーベンが難聴を自覚した時期であることは有名です。ともすれば、「悲愴とは音楽家の命である聴覚を失うことを悲しんだベートーベンの魂の発露である」という解釈をしてしまいますが、その曲調は「ベートーベンの個人的な悲しみ」ではなく、「人生の様々な場面で襲い来る悲しみに揺れ動く人間の感情」そのものを表現するかのような緩急入り混じったテンポを持っています。そもそもタイトルの「悲愴」というのは「深い悲しみ」を意味しています。悲しみが深いと、どれだけ時間が経ってもその悲しみを何かの拍子で思い出してしまうものです。つまり緩やかなテンポが甦る悲しみを表現し、激しいテンポが悲しみを忘れていた時期を表現していると捉えることが出来ます。

お時間がございました、聴いてみてください。今日の一日が皆様にとりまして素敵な時間となりますように( ´ ▽ ` )