「目的論」と「自己決定性」

人は過去に縛られれているわけではない。あなたの描く未来があなたあを規定しているのだ。過去の原因は「解説」にはなっても「解決」にはならないだろう。アルフレッド・アドラー

おはようございます。2014年4月18日(金)感謝の朝です。有難うございます。今日も宜しくお願い致します。+589

1870年にオーストリアで生まれたアドラーは同時代を生きたフロイトやユングらと並び称される心理学者の巨人です。この当時、心理学会で大きな力を持っていたのはフロイトの理論でした。フロイトは、人間は過去に蓄積された「性的な力(リビドー)」に突き動かされるのだ、と提唱しました。つまり、人は過去により規定され、自分で未来の自分自身をコントロールすることはできない、と言ったのです。これに真っ向から反論を唱えたのがアドラーです。アドラーは遺伝や育て方などの「原因」により行動が規定されるのではなく、人は未来への「目的」により行動を自分で決めている。だから、自分の意思でいつでも自分を変えることができる、と「目的論」と「自己決定性」を唱えました。その考え方は、現代心理学の常識となり、フロイトの「原因論」は過去の遺物になっているのです。ところが、私たちの日常生活では、いまだに過去の遺物である「原因論」が幅を利かせています。原因は「解説」にはなりますが「解決」にはなりません。過去を変えることができないのです。アドラーの心理学では自分の未来の目的を変え、行動を選び直せばいいのです。

今日の一日が皆様にとりまして素敵な時間となりますように( ´ ▽ ` )