物理学と心理学

人の心理は物理学とは違う。問題の原因を指摘しても、勇気を奪うだけ。解決法と可能性に集中すべきなのだ。アルフレッド・アドラー

おはようございます。2014年7月16日(水)感謝の朝です。ありがとうございます。今日も宜しくお願い致します。+663

「学校で勇気をくじかれない子供は一人もいない。そして、学校と教師は、勇気をくじかれた子供の自信を回復させることができる」とアドラーは述べています。

勇気をくじく行動とは、相手の問題探しをしてダメ出しをすることであり、原因究明の名のもとに、失敗した者を吊るし上げ、責め立てることです。

これら勇気くじきを行う親や先生や会社の上司たちは、問題の「原因」を明らかにし、その後に解決策を考える。これまで彼らが学んできた「物理学」の法則にのっとった解決法をそのまま人間の心理学に当てはめようとしているのです。

しかし、物理学と心理学は明らかに異なります。物理学は工場でモノを作る際には正しいやり方ですが、それを人間に応用してはいけません。原因究明は、子供や部下にとってダメ出しにしか見えず、彼らは勇気を失ってしまいます。そして、勇気をくじかれた彼らは、困難に挑戦することをあきらめて、課題から逃げ出すようになってしまうのです。

勇気づけを行うのであれば、心理学的なアプローチを行わなくてはなりません。その場合は、原因究明に割く時間をゼロもしくはほんのわずかにして、解決法を考えることにほとんどの時間を使うこと、可能性に集中すること。それが勇気づけにつながるのです。

今日の一日が皆様にとりまして素敵な時間となりますように(^-^)