憧れ

二週間に一度、お隣の県からご両親について薬局にやってくる小学生の女の子がいる。彼女が、来ては新しく習得したバルーンアートを披露して、薬局のアクセントにとくれる女の子だ。

漫画を描くのが好きだけど、それは趣味で続けて、手に何か職があった方がいいだろうからと、薬剤師を志望している堅実でユニークな女の子。皆、彼女が来て色々とおしゃべりをしていくのを毎回楽しみにしている。

彼女は、なぜかヤマト薬局のことをとても気に入ってくれているらしい。「将来は、ヤマト薬局で修行をしたいから今から漢方薬の勉強をしておくつもり」と言っていた。「桂枝加芍薬湯」を声に出してすらすら読むのを聞いて驚いたが、微笑ましかった。

もし、彼女が本当に薬剤師になってくれたらこんなに嬉しいことはないなぁと思う。もっと、彼女の様に薬剤師に憧れる子が増えてくれるように、身近で素敵な薬局や薬剤師でありたいな。