自覚

以下、読売新聞の記事より。

全国の大学病院など主要232医療機関で、医療事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット事例」が2009年に計24万1939件起きていたことが、31日に発表した財団法人・日本医療機能評価機構のまとめで分かった。
前年を1万7958件上回り、統計を取り始めた05年以来、過去最多を更新し続けている。同機構は「ヒヤリ・ハット事例が医療機関であったら報告するということが定着してきている」と見ている。
同機構は、国の医療事故報告制度に基づき、主要な医療機関から報告を受けている。
事例の内容で分類すると、最も多かったのが薬の種類や処方量を間違える「処方・投薬」の5万840件(21%)。
このほか、人工呼吸器などのチューブの接続ミスなど「ドレーン・チューブ類の使用・管理」の3万5152件(15%)や、リハビリ中の転倒など「療養上の世話」の1万9813件(8%)などが多かった。

ヒヤリ・ハットが24万件以上という件数にも驚きだが、薬剤師としては「処方・投薬」の件数が気になるところ。

医療の高度化とともに、週1回のみ服用する薬、休薬期間が必要な薬など特殊な飲み方をする薬が増えてきているし、新しい薬も次々に出てくる。多忙な日常業務に追われている医師ではすべての薬の使用方法を把握するのは難しいのではないだろうか。その点をカバーできるように薬剤師は、医療従事者という自覚を持って自己研鑽を行っていくべきだと思う。  3代目夫