賢い消費者

帰りの電車の中で、大きな雑音がしていた。
何かと思えば、女子高生が携帯電話でテレビを見ている。
イヤホンもせずに、結構な音量でバラエティー番組を見ていた。

本屋の料理本コーナーで、カップルが夕食のメニューの相談をしている。
微笑ましいなと見ていると、携帯電話を取り出して、何枚か本のページの写真を撮ってサッサと帰ってしまった。
”本の撮影はご遠慮下さい”の表示のすぐそばで。

今や、携帯電話には実に多くの機能がついている。しかし、その多機能や利便性により、新たに生まれる弊害やモラルの低下というのも多いのではないだろうか。

作り手も、人々の欲求を満たすものの追求だけでなく、社会や環境に与える影響も考えたものを世に送り出して欲しいと思う。
そして、何よりも使い手は、社会や環境に配慮しながら、上手にそれを利用しなければならない。どんなにすばらしい技術でも、使い手の意識が低ければ弊害ばかりが大きくなってしまう恐れがある。
賢く利用できる消費者でいよう。