ゴミ

他の職場や家庭と同じように薬局でも毎日様々なゴミが出る。その中でも一番多いのが写真のような処方箋医薬品のゴミだ。
調剤メインではない栄町ヤマト薬局でも1日に十数箱を開けているのではないだろうか。調剤薬局では100箱を超えているところもあるだろう。

その処方箋医薬品だが、まず外箱があり、薬によっては写真のようにプラスチック製の袋に入っているものもある。あと薬の効能・効果、用法や注意事項などが記載されている添付文書が入っている。外用薬などの場合には患者さん用の使用方法が書いてある紙が入っていることもある。外箱や薬の包装は、薬の識別や安定性・安全性を保つためにも致し方ないと思うが、問題なのは添付文書。

添付文書は、薬事法で『医薬品及び医療機器は、原則として、当該製品に、警告、禁忌・禁止、使用上の注意、品目仕様、操作方法、包装単位などを記載した文書を添付しなければならない。これを「添付文書」という。』と定められているように、新しい箱をあけると必ず出てきます。薬の基本情報が載っているので保存している薬局が多いです。

で、何が問題かというと内容が改訂されていない添付文書は即ゴミ箱行きということです。
また最近ではインターネットで添付文書を見ることが出来るので、必要なときに調べるという薬局も少なくないようです。そういう薬局でも、すぐに捨てられてしまうでしょう。

紙なのでリサイクルは出来るが、その分コストがかかってしまいます。添付文書をなくすというのも、安全性の面や法律の縛りもあり現実的ではありません。
医薬品の安全性を保ちつつ、資源を無駄にしないように製薬メーカー、医療従事者、国で考えていく必要がありそうです。  3代目夫