MRI
ある事情で、MRI検査を受けてきた。
確定診断には必要だし、一度見聞のために受けておくのも良いと思ってのことだった。
MRIは非常に音のする検査だとは聞いていたので、ある程度の心構えは出来ていたが、実際に体験してみるとその音の大きさと、種類の多様性に驚く。
耳栓は装着していたが、検査音は多少くもった程度でよく聞こえた。病院によっては、ヘッドホンをつけるところもあるらしい。
まず、聞こえてくるのが『トンカントンカン』という木を叩くような音。MRI検査のパンフレットにもこの音のことは書いてあったので、なるほどこのことかと納得。小さな木こりが中に入って木をトンカントンカンしているんじゃないかしらと、かわいらしいことを考えてみる。
続いて、木を叩くような『カーンカーン』と間延びしたような音がしばらく鳴り響き、また『トンカントンカン』に戻る。
こんな感じなのかと分かったような気になり、少し退屈になってくるが、動きに弱い検査らしいのでじっとすることに努める。
突如、『ドドドドドドドドッ!!』と、マシンガンとも道路工事の音ともとれるような大きな音がしてギョッとする。しばらく続く騒音に居心地が悪いが、気持ちを落ち着かせて耐えた。
終いには、『ヴァーヴァーヴァーヴァー』とブザーのようなアラーム音のような音が鳴り始め、エラーが出たのだろうか若しくは緊急事態だろうかと不安になる。しばらく続いても技師さんが来る様子もないので、これも検査の音なんだなと思いながら、じきに検査は終了した。
閉所恐怖症でない私にしても、真っ白い筒の中に入っている時は、閉塞感でなんともいえない妙な嫌~な感じがした。何はともあれ、一通りMRI検査がどの様なものかということと、MRIはほとんど寝ているだけだけど、検査も結構大変なものだということが分かったのは大きな収穫だと思った。それに、懸念していた事や悪性のものも無く、異常がないということが分かり安心を得られたのがなによりも良かった。
今後、検査を控えた方がいらっしゃったら、検査までの流れや不安の軽減など、少しでもお役に立てる話ができたらと思います。