一富士・二鷹・三茄子

朝、主人とほぼ同時に目を覚まして、開口一番『怖い夢をみた』と言い合った。お先にどうぞどうぞと譲り合いをして、私の夢の話から始めることになった。
私がみた夢は【すごく理不尽なことを言われて腹を立てた私が、相手をぶん殴って刑務所に入れられたのを、主人が何とか助け出そうと奮闘してくれる・・。】といった内容のものだった。
主人はというと【血尿が出た。】夢だったらしい。
後付で、「だからか!!刑務所に入ったみさを助けるストレスで血尿が出たんだな!」とその夢をなぜか私のせいにされてしまった。

不思議なもので、良い夢を見たときは、目が覚めてからも幸福な気分が続いていたり、悪い夢のときは、ひどいときは一日中なんとなく嫌な気分を引きずってしまうことがある。まるで、小説を読み終えた後の余韻の様に。夢の内容をあまり覚えていないという方もいらっしゃるだろうが、私は結構覚えていて、起きてからの気分が少なからず影響を受けてしまうので、できるだけ見るなら良い夢を見たい。
そういえば小学校の頃、当時買っていた雑誌の付録に、”大晦日の夜に枕の下に入れると良い”と説明書の付いた『一富士、二鷹、三茄子』の絵が描かれた紙が入っていたことがある。願掛けの好きな私は、縁起の良い夢を見るぞとせっせせっせと付録を切り取って枕に入れて寝た。が、その日に限って夢を見ずに熟睡していたので、効果は分からなかった・・。
あの頃のように、良い夢を見るために少し努力してみるのもいいかもな~。さて、今晩は当りか外れか。