二八
昨日の昼過ぎには、雨と風が激しく、雷も数回鳴る大荒れの天気だった。
嵐の様な雨風が過ぎ去った後にやって来られたお客さん達と、さっきのはずごかったね、何だったんでしょうねと会話を交わした。
あるご主人と話をしていると、「漁師言葉では『二八(にっぱち)』と言うんだよ」と教えて下さった。二月と八月に、気圧の変化や台風で雨の後に突風が吹くことを言うそうだが、それ以外の時期でも、雨の後にワッと強い風が来ることを二八と呼ぶそうだ。
また、『一つどんとの港寄せ』という言葉があり、「どんと」とは雷のことで、雷が何回もなっているのはそう気を付けなくても良いが、一回だけしか鳴らない時は、その後に激しい雨と風がやって来るので、すぐに近くの港に避難することを言うのだそうだ。沖に漁に出ている漁師さん達の身を守る、昔からの知恵の言い伝えだとか。
自然の現象も、そのような視点でみれば面白いし、知っていることでいざという時に身を守れる。昔からの知恵というのはすごいな~と感動した。もっと色々教えてもらって、私も次の世代に伝えていけたらと思った。