情報

2月も1週間が過ぎ、早い所ではスギ花粉の飛散が始まっているようですね。明日以降再び寒くなるようですから、本格的な飛散は来週になるでしょうか。

さて、今回のブログでは、花粉関連の情報をみて感じたことを書きます。

今年の花粉ですが、昨年夏ごろから一部メディアなどで「猛暑の影響で大量飛散の可能性あり」と取り上げられていました。
実際、今年1月27日に環境省から発表された予測では、「昨年」に比べ10倍以上になる地域もあるとのことです。10倍以上と聞くと、「今年の春はどうなってしまうのだろうか」と不安になってしまう方もいらっしゃると思いますが、よくよく考えてください。昨年は花粉の飛散が非常に少ない年でした。花粉症持ちの僕もほとんど症状が出ることなく、ちょうど耳鼻科の門前薬局で働いていたので、花粉症の患者さんと「今年は楽で良かったですね」と喜びあったものです。

少し本題から逸れましたが、10倍以上なのはあくまでも「昨年」と比べてです。
実際に例年比(過去10年間の平均値)では、
・北海道から近畿地方にかけては例年より多く、一部の地域では例年の2倍を超えると見込まれます。
・中国地方、四国地方、九州地方では、7月の日照不足と大雨の影響で、例年並みか例年よりやや少なくなると予測されます。(環境省HPより転載)
となっており、多くても2倍程度に収まるだろうとの予測です。
確かに例年よりも多く飛散する地域もあるので、対策は必要でしょうが、必要以上に不安を感じることもないと思います。

にもかかわらず、一部では「昨年」比10倍以上という事のみを大々的に報道しています。あまつさえ「例年」比10倍以上と誤った情報を流しているところも少なくありません。
こういった報道で一般市民の不安をあおり、消費につなげようとしているのではないかとひねくれ者の僕は考えてしまいます。

様々な情報が溢れている現代では、玉石混淆の情報から正しい物を見極める能力を身に着ける必要があると思いますが、それ以前に情報を流す側にもモラルやプロ意識を持って欲しいものです。

また「人の振り見て我が振り直せ」ではないですが、患者さんに対しては情報を伝える側になるので、誤った情報を流さないように日々精進していかなければと思います。 3代目夫