祈り

偶然立ち寄ったお店のレジ前に、今回の地震の義援金箱が置いてあったので、思わず募金をした。
オーナーと思しき男性が、商品を梱包するのにこちらに背を向けている時に募金をしたのだが、気がついていらっしゃった様子で『ありがとうございます。集まった寄付は赤十字に届けますので。』とおっしゃった。男性と少し地震について話しをしたが、男性の友人が東京電力の方で、まさに原発の現場にいるとのことで不安そうな表情をされていた。
今朝の新聞の記事では、電源が使えないので社員の方が中の圧を下げるために道具を使って人の手で弁を開けたと書いてあった。
爆発も起きて非常に危険な状況の中で、現場に残り必死で作業をされている方がいる。本当に命がけだと思う。
警察も消防も、自衛隊も、救助隊も皆命がけで救護活動に当っている。
遠く離れた町で、今の自分に出来ることといえば何だろうか。募金をして、状況を見守り祈るくらいしか出来ないのだろうか。何も出来ない無力感を抱えながらも今は日常を送るしかないのだと言い聞かせてみる。生きたくても生きれなかった多くの人々の今日を私は生きている。答えは見つからなくても、生きて、何かをせねば。

平和な空を見て、ふと考えた。
同じ空を見ている被災地の人、助けを待つ人、捜索活動に当たる人。
どんな気持ちでこの空を見上げているのだろうかと思うと胸が締め付けられる。
どうか、一人でも多くの方が生きていて欲しい。どうか助かって。
そして、情報の影に隠れて被災しているであろう多くの動物達も救われますように。
一日でも早く、被災地に平和な日常が戻りますように。