お豆の力

以前からモコを観察していて気になっていたことがある。
モコの前足の、手の平から少し上の所に、ぽつんと一つだけ小さなお豆のような肉球がついている。
手の平の肉球のように地面には着かないので、歩行には全く役に立っていそうにない。
何のためにあるものなのか、以前から主人とあれこれ議論をしていた。
ラクダのこぶの様に、水分や栄養がたくわえられていて、緊急時に、あのお豆をプチンと噛み千切って、水分を補給するんじゃなかろうか?とか、けがをした時に、お豆から傷薬的な物が出てきて塗ったりするんだろうか?とかとか。
役に立たないようでいて、実は秘められた力を持っているんじゃないかとお豆に対する期待は膨らむばかり。

お得意のネットで調べてみると、お豆の正式名称は「手根球」というそうだ。
そして、その下にある「手根骨」を何かにぶつけて折れることを防ぐクッションの役割を果たしていると書いてあった。
なるほど、あんなに小さなお豆でも、いざという時には骨を衝撃から守るのに役に立つのだな。
人間も動物の体も、よく考えられているなと感心する。
やっと正解が得られて嬉しい反面、まだどこかでお豆に秘められたすごい力に期待をしてしまう自分がいる。お豆もいい加減迷惑がっているだろうか・・。