牛窓から
京都からやってきて、水曜日から5日間牛窓で過ごした男の子が明日帰って行く。
明日、私たち夫婦が薬局に行く頃にはもう彼は自転車に乗って帰路についているから、先ほど別れの挨拶をしてきた。
牛窓にいたこの5日の間に、彼の心境に何か変化はあったのだろうか。
彼を見ていると、かつて鬱々と生きていた頃の自分と重なり、何としてでも完治して新たな人生を自分の思うがままに自由に生きて欲しいと強く思った。
今まで辛い思いをしてきた分、高く険しい壁を登った時に見える景色は格別だろう。
新たなスタートラインに立つ彼のこれからの人生が、どうか素晴らしいものでありますように。牛窓から願いを込めて。