或るお客さんからいただいた、小さな小さな千羽鶴。
欲しい方に差し上げてくださいと沢山持ってきて下さったので、店頭に飾って「幸せを呼ぶ福鶴です。ご自由にお持ち帰りください」とメモを添えていた。
そうしていると、何人かが持って帰られたのだが皆さんとても喜んで下さった。
或る方は、以前からその福鶴を折ってみたくて教室に行こうと思っていた方。広げてみて折り方を研究したいと持って帰られた。
また或る方は、入院しているおばあさんに持って行ってあげるのだと言われた。
或る方は、亡くなったご家族の鎮魂の為に持って帰られた。

しばらくして、福鶴を持って帰られた中のお一人が「作った人にあげて下さい。この前の御礼です。」と言って、チョコレートを持ってこられた。
見ず知らずの人同士だけど、福鶴が繋いだ縁。
薬局の中で、このような人と人との繋がりができるのは嬉しいことだなっと思った。