ばあちゃん

ばあちゃんが老健施設に入って一か月過ぎになります。
慣れるまでは家族は行かない方が良いとの施設の方からの話でしたが、もう行っても良いとのことで今日主人と二人行ってきました。
もう私のことも分からないかもしれない。分からなくても仕方がないと腹をくくっていきました。
施設について受付を済ませると、ばあちゃんは機能訓練中とのこと。
広いホールに行くと、何人かと一緒にリハビリ中のばあちゃんの姿。笑顔でとっても良い表情をしていました。
近づいて行って私の顔を見ると『あら?!来てくれたん』と分かった様子。次の瞬間にはお互いに泣いていました。
それから30分くらい話をして、『また来るね』『また来てね』と施設を後にしました。
行ったときに遠くから見たばあちゃんの表情、話している間に一言も帰りたいとは言わなかったことから、案外ばあちゃんにとってここ(施設)の居心地は悪くはないのかなと感じました。
家に居れば家族であるからこそ失敗を咎めてしまったり、つい口調がきつくなるということがあったので、怒られることなく大事にしてもらえるのはばあちゃんにとっては気楽で良いのかもしれません。勝手な憶測ではありますが・・。
ばあちゃんがいつまで私のことを覚えていてくれるか分かりませんが、今のうちに沢山会いに行っておこうと心に決めました。
いつも心配して私のことを気にかけて、よくしてくれたばあちゃんに対して、まだなにも返せていない私にできることといえばそれくらいでしょうから。