風邪に効く漢方薬
朝晩はかなり冷えるようになってきました^_^;
風邪の患者さんも徐々に増えてきています。
そこで、今回は風邪に効く漢方薬を紹介させていただきます!!
風邪と言えば「葛根湯」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
確かに葛根湯は風邪の初期で寒気や肩のコリがある、比較的体力のある方が服用すると、汗が出て症状が改善します。
しかし、体力のないお年寄りなどが服用するとかえって具合が悪くなる事もあります。
「葛根湯」は、中国の古典「傷寒論」に紹介されています。
「傷寒」とは、インフルエンザの様なひどい症状の風邪を示しています。つまり、普通の風邪や体力のない方には、少し強すぎてしまう可能性があるのです。
そこで、お子様からお年寄りまで、総合感冒薬として安心して服用できる漢方薬をご紹介します。
まずは、「参蘇飲(じんそいん)」です!!
この薬は咳、痰、発熱などの風邪の症状に効果があり、また、胃にも穏やかな薬です。
咳がひどい時などには、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を一緒に服用するとよいです(^^)
そしてもうひとつは、「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」です!!
残念ながら、こちらの薬は保険適応がない一般用医薬品です。
この薬は、下痢や嘔吐があるお腹にくる風邪によく効きます。
もちろん、咳、痰などの症状も改善します。
この薬に含まれる「藿香」という生薬は、ウィルスにも効果があると言われています。
そのため、藿香正気散と補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を合わせて飲むことで、インフルエンザの予防にもなります!!
風邪はまず予防することが大切です!!
うがいや手洗いをする、マスクを着用するなどの対応で、風邪を引かないよう心がけましょう(^^)