血管年齢・脳年齢

■血管年齢ってなに?

 血管年齢とは、血管の老化の度合いの目安を表す指標です。血管年齢が高いと動脈硬化(血管の老化などにより、血管が硬くなったり、様々な物質が溜まることで血管が狭くなったりし、血管内の血液の流れが滞ってしまうこと)が進行していることを表し、血管年齢が低いと動脈硬化がそれほど進行していないことを表します。

■血管年齢が高くなる原因は?

 高血圧・喫煙・肥満・脂質異常症・糖尿病・運動不足・不規則な生活習慣・偏った食事・ストレス・過度の飲酒など。

■血管年齢は日々の習慣を見直すことで改善することができます。


◇まずは適度な運動を!
 運動をするメリット>血流を良くし、血管の細胞を活性化・老化していた血管も若返る・血栓予防・血糖や脂質を改善。
 
①ウォーキングで血流を促す
 ウォーキングを行うことで血流が良くなり、内皮細胞に良い刺激が加わり、血管が活性化される。

②ストレッチで体の柔軟性を保つ
 筋肉を伸ばすストレッチを行うことで、柔軟性が高まり、体の外側と内側の両方からの老化予防効果が期待できる。

③筋力トレーニングで筋肉をつける
 加齢によって衰えがちな筋肉を鍛えることで、運動機能と血流が高まり、血管病などの予防効果が期待できる。

※血管にとって良い運動は、高齢の人でもすぐに始められるような運動で。激しい運動である必要は全くありません。



◇食事で血管年齢を若返らせる!
 運動と合わせて、血管年齢を若返らせるために見直したいのが食生活。毎日食べている物に気をつけるだけで、血管の老化を遅らせることができます。

①魚中心の食生活
 魚には動脈硬化の原因となる中性脂肪を減少させるDHA・EPAという成分が含まれます。

②食物繊維を多く含む食品を積極的に摂る
 海藻類・野菜・きのこ類・大豆など

③先に野菜を食べる
 糖質の吸収を抑え血糖値の上昇を抑えます

④大豆や大豆製品を食べる
 イソフラボンと言う動脈硬化を予防してくれる成分が含まれています。

※食べ物には、傷ついた血管を修復したり、血液をサラサラにして血行を促進したりする作用のあるものがあります。代表的なものに アーモンド・大根葉・魚介類・西洋カボチャなど(ビタミンE含有)、ピーマン、ゆず、レモンなど(ビタミンC含有)その他、酢・タマネギ・ショウガ・ニンニク・納豆などが挙げられます。漢方薬やサプリメントなどで血管年齢改善を期待できるものもあります。
 
 詳しくは薬剤師にご相談下さい。   

血管年齢・脳年齢

■脳年齢ってなに?

 脳年齢とは一般的に、記憶力や計算力などのテストの測定結果を、同じテストを受けた他の様々な年齢の人の結果と比較して算出される、脳の働きの指標を意味して用いられています。実は私たちの肌や肉体が年齢とともに低下するように、脳の機能も青年期を過ぎると、あとは歳とともに低下するのです。

■脳の老化を防ぐためには
 
 脳の老化を防ぐ・脳を若返らせるためには、肌や、肉体と同じように、脳を鍛えることが必要です。その一番簡単な方法は、毎日脳を使うことです。
 『どうも最近記憶力が悪くなってきた』、『物忘れが多くなった』というあなたでも、脳を鍛えればこうした症状は改善され、若々しい脳がよみがえってきます。
 
 生活習慣が脳の老化予防につながると考えられています。

◇栄養バランスのとれた食事と適度な運動、脳トレ、そして楽しい毎日を!

①バランスのよい食事・規則正しい食事⇒合い言葉は「まごはやさしい」
 
ま>豆類:豆腐、納豆、みそ、大豆、小豆など
ご>ごま:炒りごま、すりごま、ごま油など
は>ワカメ:ワカメ、昆布、ひじき、もずくなど
や>野菜:ピーマン、トマト、セロリ、ブロッコリー、にんじんなど
さ>魚:青魚、鮭、小魚、貝類、イカ、タコなど)
し>しいたけ:しめじ、舞茸、えのき、エリンギ、マッシュルームなど
い>芋:里芋、じゃが芋、さつま芋、ヤマイモなど)
 
※ 塩分を控え、食べ過ぎないことも大事

②適度な運動を行う!
 散歩、ストレッチ、筋力トレーニングなど⇒軽度で続けられるもの

③ゲーム・パズルで脳に刺激を!
 トランプ・計算ドリル・麻雀・オセロ、囲碁、将棋なども効果的

④趣味や仕事、新しいことに挑戦する!
 楽しんで続けられる趣味や仕事、新たな目標など

⑤毎日の生活を家族やお友達と楽しく過ごす!
 気を許せる関係や気の合う仲間というのは、脳にとっても心地よい刺激となって老化を遅らせることが分かっています。

※サプリメント(DHAやEPAなど)や漢方薬(オンジエキスなど)、ビタミン剤(ビタミンE・B12など)などで、物忘れや脳機能の改善、認知症予防を期待できるものもあります。

詳しくは薬剤師にご相談下さい。