傷寒論 辨脈法 第二條

問曰脈有陽結陰結者何以別之荅曰其脈浮而數能食不大便者此爲實名曰陽結也期十七日當劇其脈沈而遲不能食身體重大便反鞕名曰陰結也期十四日當劇。

問て曰く、脈に陽結陰結の者有りと、何を以て之を別たん、荅へて曰く、其脈浮にして數、能く食し大便せざる者は之を實となし名づけて陽結と曰ふなり、十七日を期として當に劇しかるべし、其脈沈にして遲、食する能はず身體重く大便反って鞕きは名づけて陰結と曰ふなり、十四日を期として當に劇しかるべし。

お尋ねします。脈に陽結、陰結と言うものがありますが、どうやってこれを分けるのでしょうか、先生が荅えられるのには、その人の脈が浮いていて(病が表)數(熱)で食慾が旺盛で大便をしない、これを實とします、陽結と名づけます、十七日を期限として必ず激しくなります、その人の脈が沈(病が裏)で遲(寒)で食事をすることが出来ず、体が重く、大便はかえって鞕くなります、十四日を期限として必ず激しくなります。